入院日記④
現在、入院日記を公開しています。
2003年11月12日(15:00)
朝、久々にヒゲを剃った。
口の上と下は残したままにしているけど、
ほおの部分と眉毛の下とかをキレイにできて嬉しい。
あと、今日は腹が立つこともあった。
点滴の調子が悪くなり看護婦さんを呼んだんだけど
結局、点滴を入れなおすことになった。
問題はそこからだった。
医者が僕の腕を見て
「ここの血管は使えないなぁ~。んじゃ、ここにしよう。」
と言いながらブスッと腕に針を刺す。
結局、計4回も失敗して5回目でやっと成功した。
ほんと、あのときはキレそうだった。
看護婦、医者が謝ろうが完全に無視してしまった。
点滴を入れるのに5回もブスブスっとされたら誰だって不快だろう。
痛いしさぁ。
そういえば、体温は順調だ。
36.8℃を基準に安定してきた。
自分としては36.4℃~36.7℃の間で安定していて欲しいんだけど
思うようにはいかないなぁ。
とりあえず、37.0℃台にならなくなったことで安心しておこう。
安心するんだ、頑張っていこう。
点滴って入れるの痛いですよね。
注射も採血もやっぱり、気持ちいいものではないですよね。
もともと血管が細いわけではないんですけど
7日間もなんにも食べたり飲んだりしてないので血管が細くなってたんでしょうかね。
このときは毎日、ずっと点滴なんですよ。それで栄養を摂っていたんですよ。
そのせいで、夜中に目が覚めてトイレに行くことが何度もありました。
1週間で9kgも痩せたのを覚えています。
ゲッソリしてましたね、あのときは。
さてさて
アメブロ、復活しましたね。
ん~、でもなんだか重たくないですか?
で、ちょっと最近、ブログに熱くなれていない自分がいるんです。
こういうことってありますよね。
何が理由ってわけでもなく、気分が乗らないってこと。
バイトとか学校とかでもありますよね。
社会人でないからわからないんですけど、
きっと仕事もそういうのってあるんでしょうね。
こういうときは、「こういうとき」が去るのを待つ。
これが自分流なんですが。
あえて無理をして頑張るっていう人もいるでしょう。
そういう人はすごい。
すごいです。
入院日記③
現在、入院日記を公開しています。
2003年11月11日(10:00)
今日も天気が悪い。
朝、カーテンを開けてもらって窓の外が薄暗いと残念だ。
朝の体温は36.8℃。
まぁ、悪くないか。でもなんだか今日は普段に比べて眠たい。
なんか、気分が乗らないというか、やる気が出ないなぁ。
困ったことだけど、今日は体を動かそう。
エレベーターに乗って下まで行ってみよう。
外の空気が感じられるかもしれない。少し楽しみだ。
2003年11月11日(17:00)
(個室から大部屋へ)
「ガムでもかんでみようか。」
そうN島Drから言われ、売店でグリーンガムを買ってきた。
先週の木曜から何も口にしていないので少しドキドキする。
しかし、いざ口の中にガムを入れてみると、あたふたするわけでもなく
今までガムをかんできたように、なんともなくフツーにあごが動き
ガムをかんでいる。
体は覚えているんだ。
口にガムが入ればあごを動かすってことを。
当たり前のことだが、6日ぶりに口の中にモノを入れたので
上手にかめるか、間違えて飲み込まないだろうか
という不安はあったのだ。
けれど、いつの間に口の中のガムも味が薄くなり
久々に味わった甘味も消えようとしている。
ガムなんかで腸の動きの助けになるのだろうか
って素人の僕は思ってしまうんだけど
地道にゆっくりと回復していけばいいさ。
あせらず体もいろんなことに慣れていって欲しい。
口とノドの奥でミントがスースーしている。
う~ん、さわやかだ。
今度はいつまたガムをかもうか。
手術の翌日から体を動かさないといけなかったんです。
このときは体もかなり動くようになってきてたんでしょう。
屋外に出てみたりしたんでしょうね。
でも、手術の翌日とかはきつかったですよ。
傷口とか腹筋が痛くて、ベットから起き上がれないんですから。
起きるときは看護婦さんや親に頼んで
背中を押してもらってましたから。
で、この日に個室から大部屋に移動したようですが
それまでいた個室ってのがVIPな部屋だったんです。
通常のベッドとの差額が一泊3万円とかなんです。
キッチン、冷蔵庫、お風呂、ソファー、大きなテレビ、クローゼット
がありました。
ホテルみたいでした。
でも、再入院初日は軽くパニックになりまして。
深夜に心臓がバクバクして発狂しそうな感じになってしまいました。
それでナースコールで「助けてください」
とか言っちゃいました。
自分でもわけがわからないんですよ。
でも、看護婦さんにそのことを話したら
「いきなり、大きな部屋で一人になったりすると
落ち着かないことってあるのよ」
って言ってました。
そしたらなんかすごく安心してパニックは治まったんです。
でも、「テレビと明かりはつけといて下さい」
って子供じみたことをお願いしちゃいました。
ほんとは看護婦さんに一緒にいてもらいたかったんですが…。
なんてね。
入院日記②
現在、入院日記を公開しています。
2003年11月10日(16:00)
お昼過ぎから熱が37.1℃くらいある。
前回の入院のときも、体の調子のわりに微熱があるときがあって
なんだかんだで再入院になってしまった。
そのせいか、体温にはやたらとナーバスになっている。
36℃台と37℃台では本当に気分が変わる。
体調ではなくて気分だ。
楽な気持ちになったり、不安になってすごく臆病になったりしてしまう。
困ったものだと思いつつもどうしようもない。
とにかくすべてが順調でないと嫌なのだ。
嫌というより怖くなってしまう。
いつか自分がこの日記を見たら、苦笑してしまうかもしれないが
今の自分には不安や恐怖ばかりがまとわりついている。
不安70パーセント、期待30パーセントが
今の心の構成要素といえるかもしれない。
ちょうど10分くらい前にN島Drが来て、
今朝の血液検査の結果を教えてくれた。
具体的な数値は言っていなかったが、
ほぼ正常値まで白血球が下がっているそうだ。
先生は嬉しそうに「順調」と言っていた。
しかし、僕は「順調なの?」って疑問に思ってしまう。
だって今、体温が37.1℃なんだから。
果たして僕はネガティブになりすぎているのだろうか。
ネガティブかつナーバスすぎるのか。
僕の立場だったら誰だって
同じように不安になるんじゃないだろうか。
だってさ、虫垂炎で再入院、僕と同じパターンっていうのは
何千分の一の確率って話なんだから。
そういえば、前回の退院直前に熱が37.3℃あって
その旨をN島Drに話したら
「え~、普段もそれくらいあるんじゃないの?」
って言われたんだった。
僕は何を信じればいいんだろう。
医者の言うことや看護婦さんの言うことが信じられないわけではないが
全部を信じることができない。
信じている部分っていうのも
自分の心を落ち着かせるためにそうしているのかもしれない。
なんて考えていると
やたらと不安になって夜が怖くなるのでやめよう。
日記というか
こうやってつらつらとペンを思うままに動かしている行為が
自分を落ち着かせていることに今、ふと気づいた。
かっこよく言ったら自己との対話になっているのかな。
一人でさみしい個室で過ごしているのに変わりはないが
なんだか自分が二人いるような不思議な感じだ。
この日記は前回の日記の6時間後に書いたようですね。
読んでいると、このときの不安な気持ちが思い出されます。
「いつか自分がこの日記を見たら、苦笑してしまうかもしれないが~」
とありますが、ん~笑えないですね。
医者に対する不信感も伝わってきますね。
『そういえば、前回の退院直前に熱が37.3℃あって
その旨をN島Drに話したら
「え~、普段もそれくらいあるんじゃないの?」
って言われたんだった。』
という所には、今も腹が立ちますね。
この担当医(N島Dr)おかしいですよね。
このような不手際があったせいなのかはわかりませんが
再手術はこの医者ではなく
もっと偉い、「助教授」の肩書きを持った医者が執刀しました。
今思い出してみても
やはり担当医はちょっと変わった医者だったと思います。
あるとき、僕はナースステーションの前を歩いていたんです。
そうしたらナースステーションから担当医が
「いいところに来た、○○君!!」
と言うんです。
なにかと思ったら
「採血をする」と。
ナースステーションの内側に担当医、外側に僕。
ナースステーションの受付カウンターに腕を出した状態で
採血が行われたんです。
これっておかしなことじゃないですか。
採血をする場所としてどうなんでしょう。
看護婦(士)さんはこんなとこではやらないですよ。
虫垂炎で再入院、再手術。
原因はこの医者にあるんではないかと思っています。