入院日記③ | フツーに雑記帳(上智大生)

入院日記③

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2003年11月11日(10:00)


今日も天気が悪い。

朝、カーテンを開けてもらって窓の外が薄暗いと残念だ。

朝の体温は36.8℃。

まぁ、悪くないか。でもなんだか今日は普段に比べて眠たい。

なんか、気分が乗らないというか、やる気が出ないなぁ。

困ったことだけど、今日は体を動かそう。

エレベーターに乗って下まで行ってみよう。

外の空気が感じられるかもしれない。少し楽しみだ。




2003年11月11日(17:00)

(個室から大部屋へ)

「ガムでもかんでみようか。」

そうN島Drから言われ、売店でグリーンガムを買ってきた。

先週の木曜から何も口にしていないので少しドキドキする。

しかし、いざ口の中にガムを入れてみると、あたふたするわけでもなく

今までガムをかんできたように、なんともなくフツーにあごが動き

ガムをかんでいる。

体は覚えているんだ。

口にガムが入ればあごを動かすってことを。

当たり前のことだが、6日ぶりに口の中にモノを入れたので

上手にかめるか、間違えて飲み込まないだろうか

という不安はあったのだ。

けれど、いつの間に口の中のガムも味が薄くなり

久々に味わった甘味も消えようとしている。

ガムなんかで腸の動きの助けになるのだろうか

って素人の僕は思ってしまうんだけど

地道にゆっくりと回復していけばいいさ。

あせらず体もいろんなことに慣れていって欲しい。

口とノドの奥でミントがスースーしている。

う~ん、さわやかだ。

今度はいつまたガムをかもうか。









手術の翌日から体を動かさないといけなかったんです。

このときは体もかなり動くようになってきてたんでしょう。

屋外に出てみたりしたんでしょうね。

でも、手術の翌日とかはきつかったですよ。

傷口とか腹筋が痛くて、ベットから起き上がれないんですから。

起きるときは看護婦さんや親に頼んで

背中を押してもらってましたから。

で、この日に個室から大部屋に移動したようですが

それまでいた個室ってのがVIPな部屋だったんです。

通常のベッドとの差額が一泊3万円とかなんです。

キッチン、冷蔵庫、お風呂、ソファー、大きなテレビ、クローゼット

がありました。

ホテルみたいでした。

でも、再入院初日は軽くパニックになりまして。

深夜に心臓がバクバクして発狂しそうな感じになってしまいました。

それでナースコールで「助けてください」

とか言っちゃいました。

自分でもわけがわからないんですよ。

でも、看護婦さんにそのことを話したら

「いきなり、大きな部屋で一人になったりすると

落ち着かないことってあるのよ」

って言ってました。

そしたらなんかすごく安心してパニックは治まったんです。

でも、「テレビと明かりはつけといて下さい」

って子供じみたことをお願いしちゃいました。

ほんとは看護婦さんに一緒にいてもらいたかったんですが…。



なんてね。