入院日記② | フツーに雑記帳(上智大生)

入院日記②

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2003年11月10日(16:00)

お昼過ぎから熱が37.1℃くらいある。

前回の入院のときも、体の調子のわりに微熱があるときがあって

なんだかんだで再入院になってしまった。

そのせいか、体温にはやたらとナーバスになっている。

36℃台と37℃台では本当に気分が変わる。

体調ではなくて気分だ。

楽な気持ちになったり、不安になってすごく臆病になったりしてしまう。

困ったものだと思いつつもどうしようもない。
とにかくすべてが順調でないと嫌なのだ。

嫌というより怖くなってしまう。

いつか自分がこの日記を見たら、苦笑してしまうかもしれないが

今の自分には不安や恐怖ばかりがまとわりついている。

不安70パーセント、期待30パーセントが

今の心の構成要素といえるかもしれない。

ちょうど10分くらい前にN島Drが来て、

今朝の血液検査の結果を教えてくれた。

具体的な数値は言っていなかったが、

ほぼ正常値まで白血球が下がっているそうだ。

先生は嬉しそうに「順調」と言っていた。

しかし、僕は「順調なの?」って疑問に思ってしまう。

だって今、体温が37.1℃なんだから。

果たして僕はネガティブになりすぎているのだろうか。

ネガティブかつナーバスすぎるのか。

僕の立場だったら誰だって

同じように不安になるんじゃないだろうか。

だってさ、虫垂炎で再入院、僕と同じパターンっていうのは

何千分の一の確率って話なんだから。

そういえば、前回の退院直前に熱が37.3℃あって

その旨をN島Drに話したら

「え~、普段もそれくらいあるんじゃないの?」

って言われたんだった。

僕は何を信じればいいんだろう。

医者の言うことや看護婦さんの言うことが信じられないわけではないが

全部を信じることができない。

信じている部分っていうのも

自分の心を落ち着かせるためにそうしているのかもしれない。

なんて考えていると

やたらと不安になって夜が怖くなるのでやめよう。

日記というか

こうやってつらつらとペンを思うままに動かしている行為が

自分を落ち着かせていることに今、ふと気づいた。

かっこよく言ったら自己との対話になっているのかな。

一人でさみしい個室で過ごしているのに変わりはないが

なんだか自分が二人いるような不思議な感じだ。








この日記は前回の日記の6時間後に書いたようですね。

読んでいると、このときの不安な気持ちが思い出されます。

「いつか自分がこの日記を見たら、苦笑してしまうかもしれないが~

とありますが、ん~笑えないですね。

医者に対する不信感も伝わってきますね。


『そういえば、前回の退院直前に熱が37.3℃あって

その旨をN島Drに話したら

「え~、普段もそれくらいあるんじゃないの?」

って言われたんだった。』


という所には、今も腹が立ちますね。

この担当医(N島Dr)おかしいですよね。


このような不手際があったせいなのかはわかりませんが

再手術はこの医者ではなく

もっと偉い、「助教授」の肩書きを持った医者が執刀しました。


今思い出してみても

やはり担当医はちょっと変わった医者だったと思います。


あるとき、僕はナースステーションの前を歩いていたんです。

そうしたらナースステーションから担当医が

「いいところに来た、○○君!!」

と言うんです。


なにかと思ったら

「採血をする」と。


ナースステーションの内側に担当医、外側に僕。

ナースステーションの受付カウンターに腕を出した状態で

採血が行われたんです。


これっておかしなことじゃないですか。

採血をする場所としてどうなんでしょう。

看護婦(士)さんはこんなとこではやらないですよ。


虫垂炎で再入院、再手術。

原因はこの医者にあるんではないかと思っています。